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平成17年5月12日〜5月16日の5日間、帯広商工会議所青年部としては初めての北方四島訪問団に、国際関係委員会を代表し私と稲川委員が参加してきました。
今回の訪問先は色丹島で、国際関係委員会の事業目的でもある『北方四島訪問団の一員として島民との交流を通し相互理解と友好を深める。北方領土問題を帯広YEGメンバーに正しく再認識してもらうための足掛かりとする』を第一に考えました。また、色丹島の現状や島民の返還に対する考え方について意見交換することも目的として視野に入れ訪問しました。
視察訪問し、まず色丹島の現状として最初に目に飛び込んできた風景は、老朽化した木材の桟橋とその周辺にある幾つもの錆びた廃船でした。そして上陸してから最初に驚かされたのは、道路整備の悪さでした。ほとんどが未舗装で土埃が舞う砂利道です。家屋も新築家屋は全く無い状態で、築20〜30年以上と思われる家屋が大半を占めます。「まさかあの家には人は住んでいないだろう」と話していた家から、住人が窓越しに私たちへ手を振るという状態でした。また、平成5年1月の釧路沖地震による影響で廃墟となった建造物の多さも特に目立っていました。。
視察の最終日には、私と稲川委員の二人でホームビジットに参加できました。ホームビジット受け入れ先は、ご主人が33歳の消防士、29歳の奥さま、4歳と2歳の姉妹という一家でした。ちょうど私たちと同年代ということもあり、たくさんの意見を交わしてきました。その中で、最も生の意見を聞きたかった返還に対する考え方については、『返還については大歓迎であり、日本の領土になって私たちが日本国籍になっても何ら問題はない。島民の多くが同じ意見である。私の故郷は色丹島であり、また日本の元島民の方々もここが故郷である。仲良く共存生活できる自信がある』と語っていました。
最後に視察訪問全体を通しての感想を述べます。
まず、島民との意見交換により、島民の多くが返還に関して賛成であるという意見に驚きました。色丹島が日本に返還された場合、早期に環境整備がなされ現状より必ず住み良い街になることは間違いありません。
しかし、言葉や教育、法律など幾つもの課題が山積みです。
訪問前に私が考えていたことは、「日本固有の領土なのだから早期返還して欲しい」と願う気持ちでした。しかし、実際訪問し現地の現状を知ることで、今もそこで暮らす島民の方々にとっても色丹島が生まれ育った故郷であることが深く心に刻まれ、戦争によってもたらされたこの問題は奥深いものがあると痛感しました。
*北方四島訪問団とは?
この訪問を主管している北方四島交流北海道推進委員会は、元島民で組織する「千島歯舞諸島居住者連盟」、返還要求運動などを行っている「北方領土復帰期成同盟」「北方領土問題対策協会」、そして根室管内の自治体や北海道などによって構成されています。北方四島(歯舞群島(はぼまいぐんとう)、色丹島(しこたんとう)、国後島(くなしりとう)、択捉島(えとろふとう))に暮らすロシア人と交流し、お互いの理解と友好を深めるために年に数回のビザなし渡航で交流を深めています。
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